松本市:生活保護申請者、つなぎ資金を融資 支給までの生活費に /長野

松本市の菅谷昭市長は7日の定例会見で、生活保護を申請した人が支給を受けるまでの約1カ月間の生活費などを、市が独自に貸し付ける「つなぎ資金貸付制度」を、10月から始める方針を明らかにした。生活保護の申請者が急場をしのぐ生活費などを確保する狙い。申請者は生活保護の支給を受けた後に返済する仕組みだ。

 市は4月から、国の定額給付金を受ける市民に「生活支援などの財源に充てる」と募金を呼びかけており、今回の貸し付けの原資とする。募金は既に約181万円が集まった。菅谷市長は「予想外の額に驚いた。困ったときには助け合いが大切だ」と新制度に期待を寄せている。

 つなぎ資金の貸し付けは、生活保護の該当者で、緊急に生活費や家賃などが必要な人が対象。市生活支援課によると、経済危機や社会情勢の悪化で、生活保護の申請件数が急増しており、失業による申請も目立つという。6月の件数は42件で、昨年の約2倍に上った。【渡辺諒】

http://mainichi.jp/area/nagano/news/20090708ddlk20010008000c.html