「派遣社員」の“移行期間”撤廃、即受給可能に

http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090407/wlf0904070805001-n1.htm

【ゆうゆうLife】派遣社員、待たずに受給 雇用保険 厚労省が制度見直し
2009.4.7 08:04
 厚生労働省は、離職してすぐに離職票の発行を求めた派遣社員が、すぐに失業給付を得られるよう、制度を見直した。3月31日以降に離職した派遣社員が対象。
 これまでは、派遣元が派遣社員の契約期間満了までに次の派遣先を提示できなくても、1カ月は離職扱いにならなかった。見直しで、次の派遣先が決まらない場合は、離職とみなされるようになる。ただし、同じ派遣元で仕事探しを継続する場合は除く。これにより、派遣社員はスムーズに失業給付が受けられる。
 雇用保険では、事業主は従業員の退職翌日から10日以内に、離職票発行の届け出をしなければならない。しかし、派遣社員の場合、期間満了から1カ月間は派遣会社が次の仕事を紹介する“移行期間”とされ、派遣社員が直後に、離職票の発行を求めると「自己都合退職」になり、3カ月間は失業手当が受けられなかった。
 昨年末のような雇用不安の際は派遣会社が次の仕事を紹介するのは難しく、派遣社員は失業給付が先延ばしされるだけとなっていた。